ラジオ ユーミンのFor your Departure 1月29日放送

 熱にうなされながら聞いていました。
 毎週日曜日の夕方にやっているユーミンのラジオ。
 FMはよく流しっぱなしにしていますが、この番組は普段あまり聞きません。
 この日、椎名林檎ちゃんがゲスト。東京事変のNEWアルバムの宣伝です。


 とにかくユーミンの林檎ちゃんに対する突っ込みがすごかった!

 ユーミン 「(修羅場に対して)この曲、すごく良いよね。アルバム聞いた時に
       シングルだと知らなかったんだけど、
       イントロ聞いてすごくかっこいいと思ったの。
       この曲はどんな思いでつくったの?
 林檎ちゃん「男性に対して、『嘘つき!』と叫ぶ思いです」
 ユーミン 「意外だわ。椎名林檎さんは『男の人へ嘘をつく魔性の女』って
       イメージよ」
 林檎ちゃん「(困惑しながら)
       私自身は、男の人によく捨てられるし、振り回されるんです。
       本当『どうして!?」という思いをよくしています」
 ユーミン 「いや、あなたは本当男の人にとって魔性の女だと思うわ。
       アンバランスな体つきや雰囲気とか、男の人を振り回す存在よ」
 林檎ちゃん「私自身、魔性の女になりたいので、そう言っていただくのは
       嬉しいのですが・・・。魔性の女って強いじゃないですか。
       私は本当に弱いんです。だから強い女に憧れています」
 ユーミン 「そこが『魔性の女』なのよ。
       自分の弱さをさらけ出すことができるのは、結局『強い』ことなの。
       本当に強くなかったら弱さを出すことはできないわ。
       

       私ね、今日椎名林檎さんがゲストだと知った時、
       絶対に話にならないと思ったの。でも私はホスト役だから、
       話をすすめなくちゃいけないでしょ?
       今日話をして予想通りだったわ。やっぱり話にならない。
       でも音楽を創作しているという同じ立場だから
       私たちは通じている部分がある。話ができて嬉しい」


※ 正確な言葉ではありませんし、会話の流れも違います。「だいたい、こんな感じの内容を話していた」と捉えてください。

 この2人の会話がすごい・・・!
 ユーミンはさすが約30年程音楽活動をしているだけあって、
 言葉の重みが全然違います。
 本人は、すっごく嫌がるでしょうが、
 確かに椎名林檎ちゃんは「魔性の女」というイメージがピッタリです。
 それを本人にズバッと言ってのけるユーミンがすごい。


 人はどんな人でも、
 それこそ魔性の女も負け犬も芸能人も会社員も学生も政治家も警察官も犯罪者も
 弱さを持っている、というのが私の個人的な持論です。
 ただ、その弱い思いは本人だけのものであり、
 それを出すか出さないかは自分次第。
 さらにたちが悪いことに、自分でも弱い思いをコントロールできない時も訪れます。
 このラジオで林檎ちゃんは自分の内面を主観で話をし、
 ユーミンは他人の目から見た話をしているので
 確かに会話はかみ合わないですね。
 熱にうなされながらも必死で聞いたかいがあった対談でした。