翳りゆく部屋 / 椎名林檎

 私は椎名林檎が歌うこの曲が大好きです。
 このアルバムが発売された頃、初めてラジオで聞いて衝撃を受けました。
 詩に一切の無駄無し。この歌の情景がすぐ浮かびあがります。
 そして何と言っても女の怨念がこもった歌だと思います。

 どんな運命が愛を遠ざけたの?
 輝きは戻らない 私が今死んでも

 この2行にこめられた思いといったらありませんね。正に女の怨念。
 ユーミンが歌う原曲もラジオで聞いたことがあります。
 ユーミンは客観的に外からの視点で情景を歌っていて、
 林檎ちゃんはまるで今、男に捨てられたかのように、
 自分のこととして歌っているように感じます。
 これがそのまま、上記のラジオの会話に表れているのかな、と思いました。